市川教授『ウコンエキスの安全性』市川教授『ウコンエキスの安全性』

『ウコンエキスの安全性』

同志社大学 生命医学部 教授 市川 寛

ウコンの安全性は十分に確認されている。

ウコンはカレーをはじめとする食品やたくあんの着色料として、長年にわたり使用されてきた素材で、長い食経験を持ちます。ハウスウェルネスフーズで原料に使用するウコンに対して、以下の安全性試験が行われ、いずれの試験においても安全性に問題のないことが確認されています。

変異原性試験
  • Ames試験
  • 染色体異常試験
  • マウス小核試験
28日間反復経口投与試験

ウコンの色素成分であるクルクミンは、国際機関JECFAがADI(一日許容摂取量)を体重1kg当たり3mgと設定しています。これは、体重50kgの人で、150mgとなります。ADIは人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康に影響を及ぼさないと判断される量です。このため短い期間で摂取量が若干上回ったとしても、すぐ問題になるわけではありませんが、摂りすぎには注意が必要です。

同志社大学 生命医学部 教授 市川 寛

同志社大学 生命医学部 教授

市川 寛

研究テーマは、酸化ストレスが関与する各種病態における抗酸化物質、食品因子の治療及び予防効果などがあげられる。 2008年4月より現職。日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本内科学会認定内科医、日本病態栄養学会認定病態栄養指導医、日本抗加齢医学会専門医。

ウコンも他の食品と同様、人によっては注意が必要。

ウコンには健康によい成分が含まれる一方、ウコン摂取が原因と疑われる肝機能障害の症例が報告されています。これは、ウコンに含まれる鉄分の影響と、ウコンに対するアレルギー反応が考えられ、人によっては注意が必要です。

前者について、肝臓に問題のある方は鉄分が肝臓に蓄積されやすく、鉄分が多く含まれるウコンを長期間にわたり多量に摂取すると、過剰に溜まった鉄分の影響により、肝臓がさらにダメージを受けてしまいます。C型肝炎や非アルコール性脂肪肝炎の方について、鉄分の摂取上限推奨量は1日当たり6mgとされています(注釈1)。ウコンを含む健康食品を利用する際は、鉄分が少なく管理されたものを選択することが大切です。

後者について、ウコンの分解物が肝臓でタンパク質や細胞などと結びつくと、人によってはそれが免疫系から異物と認識され、肝臓が攻撃を受けてしまいます。このアレルギー反応は、医薬品やウコン以外の食品、食品成分によって起こることもありますが、個人差が大きく、体質に影響されるため予測が難しいものです。もし、ウコンの摂取にともない過度な倦怠感や発熱、かゆみなどの症状が現れた場合はウコンの摂取を中止し、医師に相談することが大切です。

市川 寛教授

注釈1)病態栄養ガイドブック 日本病態栄養学会編/臨床栄養 109(6);2006